・ドジョウは小エビなど甲殻類を好んで食べます。
・7cmの成魚では食性が植物性にかわります。
ドジョウは、水中のドロから口ひげの感覚でエサを見つけると口や頭を土中の突っ込みドロとともに吸い込みます。そしてミジンコなどを食べます。ドロの中から小さな甲殻類をたべる肉食です。
食べたものは噛むことなく、食べ物はまる飲みしています。
ドジョウには消化器系として胃があります。消化管は食道から肛門までほぼまっすぐで胃は消化管の1/4の長さがあり十二指腸は2~2.5回右曲がりに回転し腸につながる。(肝臓・胆のう・脾臓がある)十二指腸の回転数が増加し成魚となる。
なお、消化したものは十二指腸に長くとどまるようです。
体長79mm以下では消化管の長さは、体長の51~52%
体長80mm以上では消化管の長さは、体長の54~56%
(ドジョウの食べ物)
体長49mm以下では、主にケンミジンコ
体長50mm~79mmでは、ミジンコのほかイトミミズがまじる
【ポイント 70~80mm(体重3g)で成魚となり植物性に食性変化する】
体長70mm~89mmになると珪藻など藻類にくわえて植物の茎・根・種
体長90mmになると動物性のエサは減少し植物性主体アオミドロなどとなる
一般に食性が植物性の生き物では消化管が体長にくらべて長く、動物性の生き物は短い傾向があります。
ドジョウの場合は、体調70mm前後で消化管が長くなり、植物性のエサを好むようになるようです。
(若い育成期のドジョウの場合)
動物性タンパク質の多い(動物性60%以上)の『ドジョウのエサ』高タンパク質(48%)のエサ
(成魚のドジョウの場)
植物性タンパク質の多い『川魚のエサ』を少し混ぜて変更してみてください。
ただし、産卵期を迎えたメスでは動物性が必要となりますので『ドジョウのエサ』をメインご使用ください。
(新しいエサは、少しづつ混ぜながら数週間をかけて試してください)
ドジョウのエサ
川魚のエサ
参照出典:久保田善二郎 水産大学報告(11-1-8ドジョウの生態に関する研究-2)